コスプレ初心者がはじめにすること/用意すること
初心者レイヤーの皆さんが始めにすることは何だと思いますか?
コスプレ衣装や小道具を用意してキャラウィッグを被り、アイコンを着け、キャラメイクを施す……はい、その通りです。
ですが、これだけでは足りません。
コスプレ姿を披露するための“媒体”を用意する必要があるのです。
媒体(メディア)とは、テレビや雑誌、ホームページ、ブログ、YouTube、SNSほか、コスプレを披露する各処を指します。
ファンになってくれる皆さんやコスプレ姿をアピールする場所をメディアと呼び、人気の切っ掛けとなる初手となります。
初心者レイヤーの皆さん(実は初心者以外のレイヤーさんもですが)、有名レイヤーになるためには、たった“4つのポイント”を押さえておけば良いのです。
始めの内にすべき4つのポイントとは?
コスプレを始めた当初、右も左も分かりません。
勿論、リアルでの友人・知人がコスプレイヤーだった場合、惜しみなく知識や情報を教えてくれるはずです。
しかし、友人・知人が有名レイヤーである可能性は大変少ないのが現実です。
ですから、友人・知人から得た知識や情報が空回りしていることがほとんどです。
実に、効率が悪い、のです。
コスプレを始めた当初は、コスプレをすること自体が楽しい、ですから全く問題ありません。
ですが、幾つかのキャラコスをしている内、気付いてしまいます。
反響が欲しい、と。
反響とは、コスプレ姿を見た第三者からの反応(アクション)を指します。
似合ってる/本物(元キャラ)みたい/かわいい/綺麗/素敵/かっこいい/すごいetc、あなたのコスプレを見た人達からの感想です。
そして、この反響こそが、益々コスプレのヤル気を深め、クオリティの高いコスプレを作り上げる原動力になって行くのです。
これを、エンハンシング効果、と言います。
簡単に言うと、褒められて伸びる、良い例です。ポジティブ・フィードバック、とも言います。
エンハンシング効果は、始めの内は身内など、ごく親しい人からの言葉や態度でモチベーションが高まり、やがて、少し距離のある方達からの反応の方がより大きな効果を生み、最終的には、コミュニケーションを取れる範囲における限界点の第三者からの反響をピークに、後は下がって行きます。
では、エンハンシング効果を最大限、最も効率的に自分自身のコスプレのクオリティ向上に繋げ、且つ、人気や注目を得るにはどうすれば良いのか?
それが、下記に挙げる“4つのポイント”です。
- 自分自身が情報発信できる媒体
- 第三者による客観的情報が発信できる媒体
- リアルタイムで即時的なコミュニケーションが取れる媒体
- 邂逅
自分自身が情報発信できる媒体とは?
答えから申し上げます。
はい、Twitter(ツイッター)、です。少なくとも、現時点(2020年4月現在)では、と注釈付きですが。
そんなの知ってるよ!と怒らないでください。
ちゃんとした理由と使い方があります。残念ながら、間違った使い方をしていては、時間だけが経ち、あまり意味がありません。
実は、2000年代でしたら違います。
Twitterが登場してないのだから当たりまえ? いえ、コスプレを取り巻く環境の違いです。
10年以上前でしたら、少なくとも国内であれば、Cureとコスプレイヤーズアーカイブへの登録が必須でした。
国内外でコスプレ専門SNSと言えば上記の2サイトであり、deviantARTやTumblrでさえ、補填する程度、そのくらいのニュアンスです。
実の処、Twitterが登場した後も、いきなり、Twitterがコスプレイヤーにとって有意義なSNSとは言えませんでした。
コス暦の長い方でしたらTwitterの第二次ブーム、つまり、東日本大震災以降、閉塞しきったツイートから立ち直った2011年半ば、Twitter Photoによる公式画像投稿サービスの登場からアカウントを運用しているレイヤーさんもいらっしゃいますが、レイヤーのTwitterに焦点が集まったのは2015年過ぎからです。
2012年辺りからコスプレ界隈ではクローズドSNSからギャラリーサイトへの趣旨替えが強まりました。これはサイトのビジュアル的な表現方法が向上したことに加え、グラフィックへのアクセスが期待されたことによるコスプレ関連サイト運営サイドによる勘違いからなる一連のミスです。
簡単に言うと、レイヤーとファンの間のコミュニケーションを廃し、美術館的写真空間を作り上げてしまったのです。
サイト構築にはマークアップ言語というものが必要であり、HTML5が2014年に勧告される以前、国内でも話題になっており、2010~2012年辺り、先行してグラフィカルなサイトが増えました。
これは丁度、Flashが流行る直前のグラフィカルサイト乱立に似ています。
コスプレイヤーもコスプレファンも、コスプレ写真というグラフィックだけを通した見せ掛けよりも、コミュニケーション(アクション)によるライブ感を欲していたのですから、廃れるのは当たり前のことです。
Cureは本来、レイヤー向けでしたが、コミュニティを捨て、WorldCosplayというギャラリーに特化してしまった為、利用(アクション)率が激減しました。
どれだけ、投稿したコスプレ写真に“いいね”が集まっても、なにがいいのか、レイヤーもファンも誰も分からない、空虚な展示場に成り下がってしまったのです。
2014~2015年頃から飛躍的にレイヤーとTwitterの相性が良くなりました。
これはLINEがクローズド環境のメッセンジャーであり、オープン性が乏しい点がライトユーザー層に明らかにとなり、且つ、マスメディアとの相性の都合、リアクションの多さ、何よりライトなコミュニケーションがコスプレ界隈に向いていた為です。
とは言え、フォロワーが急激に増えたのは以前からアカウント運用していた一部のメディア利用が活発なレイヤーに限ってのお話です。
Twitterに限らず、先行者有利、というものがあります。
しかし、Twitterには捨て垢やbotも膨大に存在しています。ちょっとした違いは、見掛け程、影響を与えません。
では、現在はと言うと、Twitterアカウントの運用がレイヤーさんには最も相性が良いです。
勿論、2015年以降もスマホアプリの登場(Instagramの隆盛やTikTokの流行)により様々な変遷はありましたが、先述の通り、グラフィック(写真やギャラリー)のみに特化したメディアは、レイヤー個人の人気獲得や知名度アップには直結しません。
余程、5ch(旧2ch)のまとめサイトの方がマシです。
レイヤー本人が個人で運用するアカウントには限界があります。
昔であれば、ホームページにブログ、Cure、コスプレイヤーズアーカイブなど、昨今であればTwitter、Instagram、TikTok、LINE、YouTubeなど、全ての運用アカウントを情報更新するだけで膨大な時間が必要になってしまいます。
情報の更新・刷新に無駄な時間を割かなければならない、と言うのは実に無駄です。
時間の無駄をなくす為に、どれか一つに媒体を特化しなければなりません。
その中で、今の処、一番有意義なSNSがTwItterである、ということです。
と言っても、単にTwitterを使えば良いと言う訳ではございません。
Twitterの有意義な使い方については、後日別途お伝えさせていただきます。
本日のところが、自分自身で運用するのはTwitterのみで十分、とご理解ください。
具体的なTwitterの運用法については後日、別途記事にいたします。
第三者による客観的情報が発信できる媒体とは?
上述同様、答えからお伝えいたします。
それが、当サイト、すなわち、コスプレシャス【コス尊い!!】です。
具体的には、コス尊い!!へのご登録、となります。
SNS、及び、アプリへのログイン登録というものは、ご自身でアカウント運用しなければなりません。
しかし、複数アカウントを運用しておりますと、必ず反響の大きさによって更新頻度が異なってしまい、手間が増えるだけでアクセス(人気)に繋がらないというジレンマに気付きます。
そんな時に有効利用できるのが、第三者媒体なのです。
第三者媒体は、当然のことながらレイヤー本人から連絡がなければ情報刷新はできません。しかしながら、登録レイヤー自身による運用アカウントをトレースしますから、情報伝達において、ある一定の速度でその情報発信における一翼を担うことができます。
例えば、どこかのコスイベに参加なされる旨、ご自身の運用アカウントで情報発信した場合、第三者媒体やご本人のファンが情報を聞き付け、第三者媒体で情報発信をサポートする、というのは分かり易いかと思います。
第三者媒体であればクローズドSNS、コスプレ専門アプリでも良さそうに思えますが、お薦めできません。
理由は、エコーチェンバー効果によりレイヤー本人が客観性を喪失する可能性が高いためです。
では、なぜ登録するのは当サイトだと良いのか?
その理由は、当サイトの場合、ご登録レイヤーご本人の運用アカウントを注視しているのが当サイト編集部に加え、あなたご自身のファンの皆さんもいらっしゃるからです。
特定の所属済み撮影団体などですと、撮影団体の主催する撮影会の告知でのみ情報発信がなされ、特定の期間(撮影会開催期間)でしかデータ配信はされません。
しかし、当サイトの場合、特定の期間は勿論、その後の情報も追える利点がある上、第三者の声を総括してお届けすることができますので各々の情報の寿命が長く、ロングテールを狙うことができるのです。
コス尊い!!の強みは、資金調達(ファンディング)、にあります。
レイヤータレントとしてギャラを貰って活動する以前に、コスプレにはどうしても活動費がかかってしまいます。
その手助けが可能なシステムがコス尊い!!にはあります。
リアルタイムで即時的なコミュニケーションが取れる媒体とは?
リアルタイムでのコミュニケーションならTwitterやLINEで良いのは、と思われるかも知れませんが、ここで取り上げるのは視覚的なコミュニケーション、つまり、ライブです。
要は、ライブストリーミング配信、インターネット生放送を指します。
動画投稿ではなくライブ配信を先んじて行うのは、動画PRの為のリソースと動画編集の手間、投稿頻度の問題からです。
動画投稿を先んじた場合、コスプレイヤー以前にYouTuberとして活動する必要が生じ、コス活動最初期において労力的な優先度を誤ってしまう傾向があります。
オススメは、SHOWROOMです。
YouTube Live、ツイキャス、ふわっち、17 Live、Live.meとライブ配信サービスは数多く存在していますが、ユーザー層を考えるとSHOWROOM一択となります。
他サービスと比較しますと、投げ銭による還元率が低い為、単純にライブ配信ごとの収益率は低くなりますが、PR効果は抜群です。
タレントやアイドルを応援する土壌ができあがっているSHOWROOMのユーザー達は、純粋にファンとして応援してくれます。従って、ファン意識をもって応援してくれる人々の構築と触れ合いにおいてSHOWROOMが最適解となります。
以前からタレント業界では、雑誌掲載や番組出演はPRの場として無償での出演がなされていました。PR効果を狙った手法とは、それくらい難しく、労力が伴います。
このPR分野で手を抜いてしまうと、知名度アップを図るのが困難になります。
実の処、ライブ配信は元より動画投稿も嫌う中堅・ベテランレイヤーの方々もおります。
これには幾つか理由があり、過去に試したが上手く行かなかった(過疎配信・低再生)、写真以外では披露できない(重加工のため)、よく分からない(世代ギャップ)、日常が忙しい(社会人・主婦)などのいずれかに該当します。
ライブ配信(生放送)ができない理由がそこにはあります。
特に映像、生放送、イベントで見掛けない著名レイヤーには訳があります。
二昔前なら写真オンリー、一昔前ならイベント参加オンリーで知名度を上げることもできましたが、今は媒体が増え、コスプレファンも様々なツールでアクセスしていますから、最も効果的なサービスを活用するのが適切です。
邂逅、とは?
邂逅とは、思いがけない出会い、です。
イベント、コスプレイベントへの参加です。
前述のライブ配信もそうですが、イベントへの参加は、思いがけない出会いが存在します。
それが超絶的な技巧を持つ奇跡のコスプレ・スナップ写真を撮影される方や発信力のあるエバンジェリスト達との遭遇です。
特に効果的なのが、大規模なイベントのメインが別途存在しているコスプレブースへの参加です。例えば、コミケやワンフェス、東京ゲームショウなどです。
恐らく、初心者レイヤーの皆さんは、コスプレがメインではない大規模イベントへのレイヤー参加を躊躇しがちです。
クオリティの高いベテランレイヤーや知名度のあるレイヤーが勢揃いする、これらのイベントへの参加は、ハードルが高い、と勘違いしてしまうのです。
コスプレメインのイベントは、コス仲間とのコミュニケーションが中心となりがちです。
人気や知名度向上を目指す方は必ず、レイヤー仲間と離れた一人になる時間を作り、撮影タイムを設けましょう。
確かに、クオリティの面で言えば、中堅・ベテランレイヤーには遠く及びませんし、囲みの規模や撮影者の数は、人気・著名レイヤーとは比較になりません。
しかし、必ずあなたのコスプレを気に入ってくれる方もいます。
コスプレがメインではない大規模イベントで写真撮影をするカメラマンはライト層が多いですが、比較的情報発信力や拡散性が高いと言えます。
メリットが多いので初心者レイヤーの皆さんも勇気を出して積極的に参加してみましょう。
4つのポイントを読んでみて、いかがでしたか?
ここまで挙げた4つのポイントを見て、恐らく、Twitterアカウント利用以外は、考えない/試さない、ような内容ではなかったでしょうか?
身近な友人・知人レイヤーからのアドバイスでは、決して聞くことのない内容だったと思います。
コスプレ初心者の方が気になるのは、衣装の作り方や既製品であればどこで購入すればいいのか、メイクの仕方、ウィッグのセットの仕方、カラコンはどのショップがいいのか、と主にコスプレの遣り方に集約されます。
ですが、これらの内容は、検索すれば比較的簡単に、しかも、かなり事細かく調べることができます。
そして、実際にコスプレをしてみると次に気になるのが、撮影の仕方やスタジオ選び、写真加工のテクニックなどになります。
実は、これらについても検索をかければ知ることができ、おおむね、1クール程度で一定の知識と情報を得ることができます。
以前であれば、初心者にとってハードルの高かったコスプレにまつわる知識や情報は、今ではすぐに手に入ります。
いわゆる、レイヤーにとってのチュートリアルを効率良くクリアし、いかにPRして行くかが、キーとなります。
初心者レイヤーにとって重要なのは、コス活動の早い段階で反響を獲得することです。
初心者というのは、初心者である期間が最もスキルやテクニックを伸ばすチャンスであり、同時に“見られる”ことに対する意識の高さを鍛える絶好のタイミングになります。
見られることを意識すれば、次の段階として、見せる、意識が生まれます。
見せる意識を考慮すれば、次第にコスプレのクオリティも上がり、メイクも上達し、見せ方も様になってきます。
このようにして身に付けたレイヤーとしての見せ方は、単に写真を加工するだけの見せ掛けの技とは異なり、必ずコス活動においてプラスに繋がって行きます。
始めからパーフェクトなコスプレを披露することはできません。
いかにレイヤーとしての魅力を見せて行けるかが重要になり、これが今後のコス活動の指標になります。
初心者脱却はコス暦の長さではなく、活躍する舞台の違い
健康な人にとって、1年、2年と年を重ねることは造作もありません。
同じように、健康なレイヤーにとって、コス暦を1年、2年と重ねることも何でもありません。
要は、コス暦が長いから知名度が高く、人気がある訳ではありません。
知名度・認知度のあるレイヤー、人気のあるレイヤーは、反響があり、ファンから求められるからこそ必然的にコス暦が長くなるのです。
これは正にモデルやタレントと同じです。
仕事があるからこそ、その職業に就き続けることができ、仕事がなければ引退です。
コスプレは趣味分野ですから、環境の変化に依存し易いです。
就職した、転勤した、転職した、結婚した、子供が生まれた、多忙になった、お金がなくなった、老けた、別の趣味に目覚めた他、レイヤー本人の環境変化に強く影響されます。
この環境変化よりも強い動機、つまり、コスプレに対する思いが強い時、あるいは、コス活動を仕事に直結させた時、コス暦が長くなります。
つまり、コス暦は長いから良いというものではなく、その長さを誇るべきものではありません。
どのような仕事であれ、趣味であれ、勤しんだ時間の長さを誇るものではありません。
何を成したか/成せたのか、これが重要です。
レイヤーには、活躍する舞台の違い、ステージの違いが存在します。
勿論、コスプレは本来、趣味の一つですから、宅コスであろうが、着ただけであろうが、ハロウィンの仮装であろうが、個々人の自由です。
ですが、この記事を読んでいるレイヤーの皆さんにとっては、少し違うはずです。
少しでも人気が欲しい、注目して欲しい、褒めて欲しい、構って欲しいetc、何かしらの顕示欲があるはずです。
それで良いのです。
ファッションモデルを目指す人達も、最初はファッションが好きな“趣味”のコ達です。女優を目指す人達も、最初はお芝居が好きな“趣味”のコ達です。声優を目指す人達も、歌手を目指す人達も、アイドルを目指す人達も、必ず最初は“好き”から始まっています。
違いといえば、モデルや女優は職業として確立している為、その職に就けなかったら諦めなければならない、という点。
コスプレは、少なくともレイヤーという時点では職業ではない為、諦める必要のない趣味なのです。コス活動を通してお仕事をするのは、あくまでもモデルやタレントなど、芸能業界やサービス業への転用ですから、違いはこの一点となります。
すなわち、初心者レイヤーの皆さんは、どのステージを目指しているのか、をあらかじめ考えておくと、自身のコス活動の助けとなります。
少なからず、本記事をお読みになっていらっしゃるレイヤーの皆さんは、ワンステージ上を目指してみてください。
コス活動をする上で劇的な変化をもたらすのは、必ずワンランク上のステージから始まります。
きっと素敵な経験を得ることができるはずです。
初心者レイヤーの皆さんは、ぜひ、頑張ってコス活動してみてくださいね。
宅コスで独りコスプレを楽しむだけであれば、媒体は不要です。