美しいコスプレ写真を量産するための写真編集ソフトLuminar 4
写真編集ソフト『Luminar 4』をご存知ですか?
カメラを趣味になさっている方であれば既にご存知だとは思いますが、このソフト、実に優秀です。
恐らく、コスプレイヤーの皆さんにとっても“必須の写真加工ソフト”になるであろうことが予想されますので、コス尊い!!でも取り上げさせていただきます。
ハイクオリティ加工と時短が一気にできてしまう超スペックソフト
実は、筆者がLuminar 4を購入したのは、昨日5月31日です。
はい、まだ1日も経っておりません。
Skylum社のLuminarが凄いらしい、との情報は以前から存じておりましたが、筆者はAdobe Photoshop 3.0の頃からフォトショを嗜んでおりますので、写真や画像の加工や編集、修正などが苦ではないため、購入を控えておりました。
写真加工ソフトは、出ては消え、出ては消えを繰り返しておりましたので、少々辟易しておりましたので、噂は存知ているものの、買い控えておりました。
しかし、LuminarはPhotoshop(ElementsやLightroomも含む)のプラグインとしても活用でき、昨今流行のサブスクではなく買い切りの上、安価(1万円程度)なため、いつか購入しよう、と思っておりました。
それがたまたま昨日のことでした。
実際、使ってみましたところ、ごく僅かな時間で、且つ、直感的な操作のみで、一気にフォトレタッチが完成してしまいます!
しかも、スマホアプリにありがちな不自然さではなく、実に自然な出来栄えのまま、高クオリティの写真加工ができるのです。
間違いなく、自信をもってお薦めすることのできる写真編集ソフトです!
実際の機能の1つをご紹介いたします
まず、ぜひ1度、『Luminar 4』のサイトにブラウズし、当該ページの機能紹介と動画をご覧になってみてください。
動画はわずか1分弱の短い映像ですが、それだけでも十分、Luminarの凄さが分かると思います。
Luminarの強さは、空の置き換えや肌質の綺麗さや透明感の演出、空気感の効果、明瞭さ、豊かな色彩、クリアさ他、これらをスライダーで直感的に、しかも、一瞬で適用することができる高性能AIのもたらすレタッチの数々です。
カメラマンの腕が多少劣っていても、元写真の出来栄えが悪くても、短時間でプロの写真家の仕上がりを体感できます。
その効果は一目見ただけで分かりますから、今回は敢えて披露いたしません。
今回紹介いたします機能は、AIにとって一番困難な処理“不要なオブジェクトの削除”です。
不要なオブジェクトの削除とは?
不要なオブジェクトの削除とは、写真の画角内に映り込んだ不要な物体や人物などを消し、撮影位置から見えていない背景に置き換える機能です。
本記事のアイキャッチ画像にも使用している手法で、背景が透けて見えていると思います。
実は、本ページに掲載しておりますLuminar 4のバナーにも使っております。
では、実際、どのような効果が得られるのか、また、Luminar 4のAIはどの程度、これを処理できるのか、PhotoshopのAIと比較しながら見て行きましょう。
被写体(モデル)の隣りの人物を消す
今回は、純粋にLuminar 4のAIの画像処理性能を見るため、敢えて無茶な編集・加工をいたします。
通常では有り得ない処理や加工を実行することで、純粋にソフトの性能が見えてきます。
Luminar 4とPhotoshop、共に純粋なAIの処理性能を見て行きます。

まず、サンプルとして利用させていただきますのは、でっかいオリコカードでお馴染みのTOKIO長瀬智也コスプレで話題になった杉本倉規さん(@hitsuzendesu)のお写真です。
Luminar 4

↓ 処理実行 ↓

Photoshop

↓ 処理実行 ↓

大変、無茶な処理を“オブジェクト削除機能”たった1つ、実行しただけですからLuminar 4もPhotoshopも共におかしなことになっております。
しかし、各々の特徴も見えてきます。
Luminar 4は選択範囲外の上下左右、周囲四方から細かく画像を拾い、合成しております。
逆にPhotoshopは選択範囲外で隣接する画像の中で広範囲を占める支配的な画像を拾って選択範囲内にテクスチャのように貼り付けるイメージで合成しております。
一長一短ではありますが、この後、手動処理で整えるのであればLuminar 4の方がやりやすいと思われます。
画像の端っこの物体を消す
無理な処理を実行させたことにより、Luminar 4とPhotoshopのAI処理に特徴があらわれましたので、およそAIにとっては困難であろう写真の端の画像処理を行ってみます。

サンプルとして使わせていただくのは、先月始めに開催されましたエアコミケにて最大の話題をさらった義輝仮面さん(@getter_10go)の回転寿司屋のお湯が出る蛇口コスプレです。
Luminar 4

↓ 処理実行 ↓

Photoshop

↓ 処理実行 ↓

この写真でのオブジェクト削除は、完全にPhotoshopのAIの方が良い仕事をしております。
Luminar 4は選択範囲外の四方から画像を拾おうとした結果、左端からデータを掬い上げられなかったため、極度に右側の画像を拾い上げています。
シンプルな背景であるため、スタンプ機能で幾らでも簡単に整えることができますが、画像端の処理はPhotoshopの方が優秀な模様です。
広範囲(メイン)を消す
これまた、ありえない処理なのですが、写真の広範囲、且つ、被写体そのものを消すという処理を実行してみます。

こちらの処理に使わせていただきますのは、ド迫力の筋肉系レイヤー、茂るさん(@shigel_marv)の長門コスのお写真です。
Luminar 4

↓ 処理実行 ↓

Photoshop

↓ 処理実行 ↓

この写真の場合、Lumiar 4の方が後処理が楽です。
Photoshopは広範囲から参照し、規則性まで維持するという大変、優秀な処理をしていますが、合成がどうしてもテクスチャに寄ってしまうため、光学迷彩のような効果が生じてしまいます。
Lumiar 4は周囲四方を細かく参照するため、ランダム性には強い反面、規則正しい模様の繰り返しには弱い傾向が見られます。とは言え、パースは崩れてませんから、後処理次第では十分使えます。
今回、本記事のアイキャッチ画像は、Luminar 4でオブジェクト削除した写真をPhotoshopにインポートして処理したものです。
作業時間は5分足らず、謂わば雑コラの類ですが、このサイズであれば十分です。
Luminar 4:総評
通常、なにかを紹介する時、その全てをベタ褒めするものですが、それでは意味がありません。
敢えてピーキーな使い方をしてみて、得手不得手の双方をご理解いただければ、寧ろ、有用性の高いソフトであることが分かって貰えるかと思います。
Luminar 4の本来的な使い方としては、ポートレート写真や風景写真を直感的、且つ、ダイレクトに、劇的に美しく一瞬で編集するというダイナミックな仕上げ加工にあります。
決して、AIを試すようなオブジェクト削除機能の処理判定ではありませんから誤解しないでください。
最も有用性が高い使い方としては、時短できるにも関わらず、圧倒的に美しい加工が可能な点です。
つまり、Luminar 4を使えば、1回のコスプレで撮影したコス写真を、公開できるレベルにまでもって行くのが容易いため、1キャラ当たりの掲載写真数を増やすことができます。
撮影者のテクニックに依存することなく、また、写真加工に手間取ることが減少しますから、イベントや撮影のごとの公開写真が増え、それだけ手持ちが多くなりますから閲覧数を伸ばすことに繋がります。
個人的にはやはり、PhotoshopとLuminar 4の併用をお勧めします。
素敵なコスプレ写真を残すために、ぜひ、ご活用なさってみてください。
また後日、Luminar 4のレポートを投稿しますので宜しくどうぞ。

そして誰もいなくなった……
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