AI普及に伴う人気コスプレイヤーの定義が覆る可能性
昨今、YouTubeでの誤BANやGoogleの誤ポリシー違反レポートが続出しております。
本来、AI(人工知能:Artificial Intelligence)と共に人間の目で見てポリシー違反であるか否かを検出、対処していた訳ですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でテレワークとなり、AIによる自動検出の強化と即時対応が“誤った判定”を生み、間違った違反数が増加しています。
さて、冒頭の一文を読み、「誤BANや誤判定じゃ仕方ない、解除申請(異議申し立て)をしよう」で済む方であれば、本記事は全く不要です。
もし、誤BANや誤判定じゃない可能性がある場合、どうでしょうか?
例えば、性的な内容(アダルト/ポルノコンテンツ)と判定され、それに近しい内容、あるいは類似する内容が掲載されていた場合、果たして再審査を試みますか?
今回はこの辺りを掘り下げて記事にいたします。
現在の人気コスプレイヤーの傾向と将来的な問題点
まず始めに、現在の人気レイヤー/著名レイヤーの傾向、すなわち、ジャンルはどのようなものだと思いますか?
答えから申し上げます。
“コスプレグラビア”です。
コスプレグラビアとは、簡単に説明しますと「露出を伴うコスプレ」です。
要は、肌色成分多め、と言えば分かり易いかと思います。
より具体的に説明しますと、肌の露出や下着、下着に類するインナーの露出に伴うジェンダー色を強く意識したコスプレ写真の撮影とその掲載及びイベントへの参加、動画投稿、またはそれを匂わす内容の掲出を意味します。
全てではないものの、今現在、知名度や人気を博しているレイヤーの殆どがこのコスプレグラビアによるコス写投稿者であり、これを意識したコスプレ活動をしています。
コスプレグラビア(コスグラ)なのか、グラビアコスプレ(グラコス)なのか、文言の違いはこの場合、あまり関係がありません。
参考までに、前者はキャラコス寄り、後者は被写体寄りのグラビアです。
どちらにしても、グラビア写真に変わりはありません。
コス尊い!!編集部としましては、元キャラ(原作キャラ)のデザインやキャラクター性を踏襲(模)したキャラコスであれば、露出があろうがなかろうが無関係であり、よりキャライメージを上手く三次元化して演出できているレイヤーさんは高く評価いたします。
従って、性的であろうとなかろうと、高い表現力を有したコスプレであれば、これを推します。
しかし、世間一般の評価は、必ずしもコス尊い!!編集部とは合致しません。
コスプレそのものへの偏見もありますし、公序良俗と呼ばれるモラルは時代や地域性、場合によっては法的に定められることもありますし、そもそも、明らかに狙って性的な商業コス活動をしている者もいます。
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」は世間一般には通用しません。
上記から鑑みた上で、今後、考えられる問題点を幾つか挙げておきます。
大手SNSによるサイトポリシー強化に基づくコスグラ写真一掃
現在、国内のコスプレイヤーが最も利用しているSNSは、コスプレ専門SNSではなく、Twitterです。
Twitterと併用する形でInstagram、次いでコス専門SNS、ツイキャス、YouTube、TikTok、他アプリなどが利用され、個別のメディア(オウンドメディア)となるレイヤー自身のブログやホームページを持っている者は、極めて少数となっています。
レイヤーの多くがTwitterでのコスプレ専用アカウントを保有する理由は、ひとえに“反応が良い”からです。
反応とは、リツイートやリプライを含めますが、その中で最もリアクションが期待できるのが「いいね」です。
仮に今後、TwitterでYouTubeやGoogleで利用されているようなAIによるサイトポリシーの自動判定がなされた場合、グラビア的な写真は一網打尽にされる可能性があります。
現時点では、裏垢、と称される偽称アカウントによる卑猥な投稿なども散見されますが、サイトポリシーが強化されるのは自明の理ですから、AIが導入された場合、曖昧な判断は困難となり、結果として規制は厳しくなります。
これは過去のウェブサービスから考察しても当然と言えます。
特に海外ウェブサービスは、投資家へのアピール故、リベラル傾向が大変強いです。
ですから、Twitterに限らず、InstagramもYouTubeも益々、規制強化となるはずです。
国内SNSやコスプレ専用SNSなら大丈夫?
国内SNSやコスプレ専門サイトの場合、規制は緩い傾向にありますし、AI搭載には時間がかかることでしょう。
しかしそれは、あくまでも海外大手SNSと比較した場合に限り、サイトポリシーは厳しくなるはずです。
つまり、現時点でのTwitter程の反響を得られないまま、PRは失敗することでしょう。
別記事でも書いておりますが、コスプレ専門サイトの場合、基本的にギャラリーサイトになります。
そしてこの、ギャラリーサイトがマネタイズ(収益化)に喘いでいます。
トラフィック(閲覧数)に対して広告収益が上がらず、暗号通貨によるICOで資金調達に入り、時に別問題に直面し、時に思った程調達できない、といった状況にあります。
理由は簡単です。
トラフィックのベースが、コスプレグラビア写真となっている為、低俗なギャラリーと見なされ、大手広告代理店が広告主に配慮し、広告配信を絞っているからです。
例えるのであれば、芸能ゴシップ誌のような扱いを受けているわけです。
仮に、当該サイトがAIを導入せずとも、GoogleそのものがAIによる検索結果に対してフィルタリングをかけることが予想されますから、どちらにしても有用性は減少します。
レイヤーだけではない、グラビアタレント全般に影響が出る可能性
今現在、いわゆるグラビアタレントによるコスプレイヤー詐称も少なくありません。
原作に興味はないものの、反響があるため、キャラコスをするタレントや代理店経由の企画でコスプレを撮影衣装としてまとうグラドルも多く存在し、レイヤーとグラドルの境界線が曖昧です。
実際、グラビア目的の閲覧者にとって、元キャラとの整合性は関係なく、コスプレを衣装の一つとして見なすことがもっぱらですから、グラビア写真にしか興味を示しません。
AIによる規制判定は、まさにこれら閲覧者と世間一般の訪問者を区分する目的で動きますから、メディア規制の強化は益々盛んになり、曖昧な区分となるレイヤーとグラドルは十把一絡げに規制対象になる可能性が濃厚です。
ファンティアやCHEERZなどで生き残る?
いわゆる、ファンクラブサービスやファンコミュニティで生き残りを図ることはできます。
おおよそ、AIの影響を受けない既存ファン向けサービスであれば、確かにコス活動は続けられます。
しかし、これらのサービスは他メディアでの露出(出演)があって初めて成立します。
これらのサービスは有償によるクローズドSNSですから、ファン数の減少はあっても獲得はありません。
あくまでも外部での活躍を知ったファン達がアクセス導線を辿って訪れ、入会するだけですから、新規ファン獲得には不向きです。
グラビア系・露出系・エロ系・性的なレイヤーの大淘汰時代へ
これはグラビアや性的な指向性をもつコスプレ写真やコスプレイヤーそのものが淘汰されることを意味してはいません。
あくまでも、大手メディアや大手SNSなど、公開性と拡散性、また、共有性に優れたウェブサービスや媒体からの淘汰、すなわち、フィルタリングの対象となるであろうことを意味します。
少なくとも、露出系コスで知名度と人気を博したレイヤーが、今と同じような反響を得られなくなる、あるいはタレント活動が不利になる、といった内容です。
どちらかと言えば、以前の、旧来の狭い範囲での活動に限定されるであろうことが予想されます。
AIの普及は、ルールやモラルへの絶対遵守が強固になりますから、華々しい活躍(メジャーとしての活動)はできなくなるでしょう。
次世代コスプレイヤーに求められるモノとは?
露出を増やすだけで、肌色面積を多くするだけで反響が得られる時代は、AIの普及と共に間もなく終焉します。
その存在そのものはなくなりはしませんが、少なくともインフルエンサーとしての立場は消え失せます。
今後は、(肌の)露出を増やせば増やす程、(メディアの)露出は減少する、可能性すらあり得ます。
依然としてイベントでは人気を博すであろうことは予想されますが、レイヤー本人からの発信力は制限されることでしょう。
しかし、それそのものがコスプレ業界の終焉を意味するものではありません。
寧ろ、エロティシズムに傾倒したコスプレが終息するだけに過ぎず、新たなコス活動に注目が集まります。
その一つのヒントが、コスプレ+α、という芸事の取得と披露です。
もし、コスプレイヤーとして知名度を上げたいと願っている方であれば、“特技”を身に付ける必要があります。
これはタレント業界にも同じことが言えますが、広告塔になり得る当人からの発信力が弱まってしまえば、オファーそのものがこなくなってしまうからです。
いつまでもパチンコ屋の営業回りをしている場合ではないのです。
融通の利かないAIを黙らせる秘訣
結論から言います。使い分け、です。
コスプレは、キャラによって衣装やウィッグ、メイクに至るまで、その全てを使い分けているはずです。
同じように、コス活動そのものを使い分けるのがベターです。
AIは大変、賢いです。そして、今後益々、賢くなって行きます。
しかしその反面、融通が利きません。
正確には、融通も利くのですが、それを仕込む側である人間が億劫がって手抜きをしているのです。
AIの目をかわすのは難しいですし、得策とは言えません。
ですから、使い分けをしてAIの活動範囲を区分けすれば良いのです。
具体的には、公開/非公開を使い分け、外と内を明確に区分しておきます。
これは比較的簡単なことです。なぜなら、レイヤーであれば、ごく自然にこれを普段から実施しているはずです。
例えば、イベントに参加した折、コスプレ姿を披露するのはコスプレエリアやコスプレブースに限られるはずです。
定められたエリア外でコスプレをするレイヤーはほぼいませんし、勿論、普段お住まいの近所をコスプレ姿で練り歩くレイヤーもいません。
イベントかスタジオか、自宅か個室か、定められた場所の範囲内でのみ、コスプレをしているはずです。
実はネット上でも全く同じことなのです。
現在のところ、Twitterでは、公共の場でコスプレをしている状態とほぼ同じなのです。
勿論、フォローしていなければタイムラインには出ませんが、リツイートはそうはいきません。
つまり、本来は公序良俗を考慮しなければならず、アカウント保有者本人が自制しなければ、やがて運営元であるTwitter社が規制を下す、ということです。
融通が利かないはずのAI以上に融通が利かないレイヤーやグラドルがそれだけ多い、ということです。
この辺りを覚えておいてください。
規制が強化されても人気や知名度が欲しいレイヤーの皆さんへ
より具体的に、ポリシー規制が強くなるであろう将来、それでも知名度や人気を獲得してみたいレイヤーさんがおりましたら、コス尊い!!にご連絡ください。
下記のコスプレイヤー募集ページをご一読いただき、レイヤー登録をしてみてください。
AI相手であろうと人間相手であろうと、規制やルールを破ることなく、より適正な方法でレイヤーさんをバックアップいたします。
ご応募、お待ちしております。
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