コスプレイヤーにとって、目(目力)は大変重要です。
目の印象次第でキャラコスとしての最終的な出来不出来が大きく左右されます。
そのため、アイメイクとカラコンが一つのキーポイントになってきます。
10年以上前、00年代のコスプレ界隈ではカラコンはおろかデカ目コンタクトもつけないのが一般的でした。すでにウィッグや衣装は揃っていましたので引きの絵に問題ありませんが寄ると印象がかすみます。
カラフルなコス衣装に表情が沈んでしまい、違和感が目立ちました。
とはいえ、アイメイクやカラコンの情報は膨大にあります。
直接、コスプレとは関係なくても役立つメイク術やファッションの一部としてのデカ目カラコンなどの商品情報はどこにでも転がっています。
そこで本記事では、普段、コス活動においてアイメイクやカラコンで目にダメージが蓄積しやすいレイヤーの皆さんのため、過去4回、はやり目(ウイルス性急性結膜炎)にかかったことがあり、目のケアには人一倍気を付けているコス尊い!!編集部が日頃、実際に行っている眼病ケアについて解説いたします。
4回のはやり目の内、3回は眼科での治療を行いましたが、1回は症状が軽かったので「ティアーレ抗菌目薬」という市販薬を購入し、自力で治しました。
難しいことは何もない、たった3つの眼病ケア用品を使うだけ
ご存知の通り、カラコンにまつわる目の病気や眼病予防についての情報なども沢山あります。眼科医やコンタクトレンズ専門会社ほか、専門家による様々な情報が無数にあります。
目の病名や治療にまつわる有効成分、サプリメント、蒸しタオル、マッサージ、目を休めるほか、色々と情報が掲載されています。
ただ、専門家や情報系記事にありがちですが、冗長で不要な知識が多く、読んでも端的な答えが見付かりにくいのが事実です。
そこで、コス尊い!!編集部が普段から使っているお薦めの眼病予防グッズを3つだけお伝えいたします。
洗眼薬アイボン
まずは皆さんご存知のアイボン。
複数あるアイボンの中でもお薦めなのがこのメディアカルaです。
本来、アイボンシリーズでは一番高額なのですが、ネットではWビタミン PREMIUMのが高くなっています(前者1,017円/後者1,287円:20/5現在)。
アイボンシリーズでメディカルaをお薦めする理由は、有効成分が多い上、使い過ぎない点が挙げられます。
洗眼に慣れてくると、その清涼感から使い過ぎる傾向にあります。メディカルaはシリーズ中、一番高級なので使い過ぎてしまうのをコスパ的に自制させます。
アイボンは1日3回~6回と用法に記載されておりますが、筆者は朝晩2回。朝起きて洗顔の後にメディカルaで洗眼、晩は外出先から家に帰宅し洗眼、の計2回です。
1日2回使用すると、およそ25日でなくなります。
防腐剤が入っていませんから使用期限は1~2ヶ月内で使い切る必要があるので、このくらいの使用頻度がベターになります。
基本的に洗眼は、目に付着した汚れを落とすものです。起床後の目ヤニや外出時の花粉やほこりなど、これらを洗い流すことをメインとし、ついでに有効成分で目を健やかに保つ、そんなイメージです。
アイボンでの洗眼時、必ずアイメイクを落とし、コンタクトを外してから使ってください。
アイボンでの洗眼に否定的な記事には必ず、目の周辺の汚れを取り込んでしまうおそれ、について言及しています。つまり、目の周辺が清潔で保たれていた場合、その有用性を認めている訳ですから、必ず洗眼前にはメイクを落としましょう。
点眼型洗眼薬ウェルウォッシュアイ
アイボン程、知名度がありませんからご存知ない方も多いと思います(2018年12月3日発売)。
点眼型洗眼薬と呼ばれ、第3類医薬品です(高級な目薬や治療目的の点眼薬は第2類医薬品)。
しかし、このウェルウォッシュアイ、実は大変優れ物です。
ウェルウォッシュアイの有効成分は、ホウ酸です。ホウ酸は昔から結膜嚢の洗浄と消毒に使われています(水に溶いて2%以下の濃度で使用)。年配の方に訊ねれば、大体知っていると思います。
ウェルウォッシュアイの有効成分のホウ酸分量は1.0%ですから、薄めに溶いたホウ酸、といったニュアンスです。
アイボンでの洗眼に否定的な眼科医や専門家でも、このウェルウォッシュアイの洗眼効果には肯定的です。その理由は、点眼タイプなので目の周辺の汚れを取り込まずに洗浄できるためです。
アイメイクをバッチリ決めている方にありがちなのですが、点眼薬(目薬)をさす際、容器の先端を目の縁に当ててさす方がいますが、これはNGです
筆者がウェルウォッシュアイをお薦めする理由は、携帯性に優れ、使用場所を選ばないで済むからです。要は、目薬タイプの小ボトルなので持ち運びに大変便利なのです。
アイボンは500mLと大ボリュームで嵩張る上、そもそも洗眼用キャップを外に持ち運ぶのは賢い遣り方ではありません。また、洗面所が必須となるため、場所を選ぶ必要があります。
コスプレのイベント会場に到着し、カラコン装着前に洗眼、衣装チェンジの合間に洗眼、イベ終了後、カラコンを外して洗眼など、大変便利です。
用法・用量には、1回4~6滴、1日3~6回点眼とありますが、筆者の場合、1回3滴、1日当たりの点眼数はケース・バイ・ケースですが、必ずコンタクトレンズを外してささなければなりませんから、多くても2~3回でしょう(自宅ではアイボンで済みますから点眼数はそれ程多くなりません)。
防腐剤は入っていませんから、開封後1ヶ月以内に使い切るのが目安です。
ここで皆さん、勘違いしないで欲しいのがカラコン愛用者にとっては既に著名な目薬ソフトサンティアとの混同です。
ソフトサンティア、大変有益です。勿論、筆者も常用しております。
このソフトサンティア、人工涙液型点眼剤といいます。
有効成分は、塩化カリウムと塩化ナトリウムです。つまり、ドライアイ対策です。
コスプレ撮影の時、目を閉じないよう意識してまばたきを止めます。コスイベでは比較的長時間カラコンを装着し、且つ、撮影に際してはまばたきをしないよう努めますから、必然的に目が乾きます。ですから、ドライアイ対策はコスプレには必須となります。
ただし、ドライアイ対策と眼病予防は必ずしも一致する訳ではありません。
基本的には、ウェルウォッシュアイとソフトサンティアを共に持ち歩き、コンタクト着用中にはソフトサンティアをさし、外した時にウェルウォッシュアイをさす、といった使い方になります。
高機能眼科用薬Vロートプレミアム
恐らく、防腐剤や血管収縮剤を含む第2類医薬品の目薬をお薦めしているのは、数多くある目のケアを取り扱った記事の中では、本記事だけではないでしょうか?
それだけネットではダメ出しの対象扱いされている防腐剤や血管収縮剤を含有するVロートプレミアムですが、敢えてご紹介する理由は、筆者が実際に常用しており、非常に良いからです。
筆者の使用頻度は、ウェルウォッシュアイやソフトサンティアと比較すれば、Vロートプレミアムをさすタイミングは圧倒的に少なくなります。
基本的に洗眼とドライアイ対策で問題ありませんが、それでも目は疲労します。
疲労してしまうと洗眼や目薬を用法・用量以上に使用してしまう恐れがあります。
また、目のかゆみやかすみ、充血など、普段からケアしていても、これらの異常は必ず不意に訪れます。
これらの諸問題を一発で解決してくれるのがVロートプレミアムです。
筆者の場合、冷蔵庫の中で保管し、目の調子が芳しくない時にさす、といった感じです。
まず、防腐剤についてですが、いわゆる防腐剤フリーの目薬は、開封後1ヶ月が上限です。ソフトサンティアに至っては、開封後10日以内の使い切りです。
防腐剤入りであれば、冷所の保管しておけば開封後3ヶ月は大丈夫です。
一番危ないのは、使用期限を過ぎた目薬をさし続けることです。
期限切れの目薬には雑菌が繁殖しますから、返って目を汚してしまいます。
コスイベへの参加頻度はレイヤーによってまちまちですが、1ヶ月前にイベ先に持ち込むんだ防腐剤フリーの目薬がまだ残っているからといって、再利用するのは間違いです。
この点、防腐剤の入っている目薬であれば、そこまで気にする必要がありません。
次に血管収縮剤についてですが、充血をとるため、血流を抑制するのは酸素不足を促し、目の健康を損なう恐れのある対処療法のため、血管収縮剤フリーを推奨する記事がほとんどですが、基本的に疲れ目による充血において点眼するのは対処療法以外のなにものでもありませんから論点が違います。
Vロートプレミアムは本当によく効きます。
有効成分も多く、様々な目にまつわる諸問題を解決するには最適です。
ちなみに筆者の場合、アイボン、ウェルウォッシュアイ、ソフトサンティアを使い分けているため、今まで一度もVロートプレミアム15mLを使用期限内に使い切ったことはありません。
勿体ないかもしれませんが、これくらいの使用頻度こそ目が健やかな証明です。
ひーりんぐっばい、お大事に!
コスプレにとって必需品のカラコン装着、そして、コス活動における撮影際のまばたき止め、共に目に負担をかけます。
ですから、レイヤーの皆さんには目をいたわってもらいたいと思います。
目は一生モノです。
普段から目のケアを大事にしてみてください。
もし、少しでも目に違和感を感じたら、速やかに眼科で診療してもらってください。
違和感を違和感のままで終わらせない、これも立派な目のケアですからお忘れなきようご注意ください。
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