先日、「10万フォロワーの美尻レイヤーたちが、毎日のツイートから“得られたもの”とは?」というニュース記事が上がっておりました。
Twitterを中心としたSNS活用術についてコスプレイヤーさんがインタビューに応じた内容です。
この中で少々気になったことがありましたので記事に取り上げさせていただきました。
投稿しているコスプレ写真の多くがオリジナル衣装?

記事の中で少し気になった内容が、この「オリジナル衣装」という点です。
実は、このオリジナル衣装(オリジナルコス)の扱いには注意が必要です。
ここを間違ってしまうとコス活動に陰りが生じます。
コスプレイヤーって、そもそも何なの?
現在ではあまり話題には上りませんが、以前、まだコスプレが趣味の範疇として専用コミュニティが隆盛だった頃、コスプレイヤーであるか否か、といったニュアンスの話題がありました。
今でこそコスプレと言えば、元となるキャラクターが存在し、それに扮するコスプレをする事を指しますが、以前は性的なニュアンス(フェティシズム)と同じ言葉で曖昧に語られていた為、キャラコスを趣味としているコスプレイヤーさん達は、レイヤーであるか否かの違いを明確にしておりました。
分かり易いところですと、キャラコスを趣味にする者をレイヤー、フェティズムに関する衣装を身に着ける者はコスプレではあるもののレイヤーには該当しない、といった感じです。
例えば、アニメやゲーム、漫画を原作としたキャラコスを趣味にした者達をレイヤーとし、バニーガールや制服、ボンデージ等を身に付けた場合とは異なる、といった考え方です。
以前は現在ほど、衣装や小道具が簡単に手に入りませんでした。
カラーウィッグがない為地毛のまま、カラコンがない為そのまま、というのが一般的でした。
その為、レイヤーさんの中であっても、コスプレ衣装をまとっただけで元キャラに似せようとしていない方を指し、“着ただけ”等と揶揄されていた時期がございました。
ところが現在、ウィッグやカラコンの種類が豊富、メイク道具も豊富とり、そのメイクスキルも動画で学べる時代になり、勿論、コス衣装も手軽に購入する事ができるようになりました。
クローズド環境のコスプレ専用SNSからオープン環境のSNSにユーザーは流れ、一時のような閉鎖的コミュニティは失われ、レイヤーであるか否かという論議も掻き消されました。
それが現在のコスプレ界隈の事情です。
以前は、仮装とコスプレの違いが最も分かり易かったのですが、現在では小道具や衣装、メイク等のスキルアップにより判然としなくなっております。
恐らく、レイヤーさんご本人しか嗅ぎ分けが出来ないかも知れません。分かり易いところでは、池ハロと渋ハロの違いです。
コスプレイヤーの基本は“キャラコス”です!
コスプレイヤーさんにとって基本中の基本はやはり、キャラコスです。
元キャラの存在しないコスプレは、コスプレチックな衣装であり、普段着ではないものの“扮装”の類です。
例えるのであれば、アイドルがステージに立つ時の衣装(ステージ衣装)や役者が舞台に立つ時の衣装(舞台衣装)と同じです。
つまり、オリジナル衣装は「人前に立つ時の仕事着」であり、レイヤーさんの趣味としてのコスプレとは大きく異なります。
つまり、コスプレファンの求めるコスプレではありません。
端的に言って、『オリジナル衣装(オリジナルコス)はグラビア・コスチューム』の一種です。
オリジナルコス(=オリコス)によるコスプレは以前からありました。
これはグラビア撮影に多く利用され、趣味界隈でも嗜んでいる方がおりましたが多くの場合、個人としてポートレートモデルに勤しむ方達であり、キャラコスではなくオリジナルコスや私服メインの撮影です。
実のところ、ニュース記事で取り上げられていたお二方(りゅみるんさん/りずなさん)を存じ上げなかったので少しだけ調べてみました。
りゅみるんさん(フォロワー3万以上)はレイヤー要素のあるグラビアモデル系統の方、りずなさん(フォロワー10万以上)は完全にグラビアの系譜でした。
どうりで存じ上げなかった訳です。
レイヤーさんである以前に、グラビアモデルさんでした。
実は大きな差があるコスプレ/グラビア/ポートレート
Twitterのフォロワー数は、グラビアモデルが集めやすいです。
逆に、ポートレートは集まりにくいです。
正確に言えば、露出が高い性的な衣装をまとった写真にユーザーが群がる、と思ってください。
前述の通り、フェティシズム的コスプレとの曖昧な境界線上にこれらが存在し、グラビアとの相性が良い為なのです。
では、レイヤーさんが人気を得る為に、オリジナル衣装を用意した方がいいのか?
いいえ、全く違います。
元キャラに即した適度な色気は良いものの、グラビア的な煮詰め方で進めて行くと、露出を増やすしか方法がなくなります。
以前から芸能界では、グラビアアイドルの年齢が高くなってゆくと過激な露出が増え、最終的に裸になってしまう事が目立ちました。
しかし、メディア業界の自主規制のあおりをくらい、人気を得る為の過激さがあだとなってメディアから消えてしまいます。
つまり、人気を獲得し、その人気を維持する為に肌の露出を増やしたものの、経年に伴いメディア露出は減ってしまい、活動が低迷してしまうのです。
グラビア的オリコスによる性的フェティシズムなTwitterアカウント運用は、簡単にフォロワー数を伸ばせますが、無料閲覧者による軽やかなユーザー比率が多い為、本格的なファンたり得ません。
勿論、分母が多い方がファン数は多いですが分母程の差はありません。
コスプレは着衣が主役、グラビアは露出が主役、ポートレートは写真そのものが主役、この違いを理解しておきましょう。
コス尊い!!では独自の次元ものさしでお伝えしてまいります
コス尊い!!では、独自の次元ものさし(Dimension level)をご用意しております。
この次元ものさしには、二次元から三次元をコンマ1毎区切っております。
つまり、2.1次元~2.9次元が存在し、数が小さければキャラ愛に比重を置いた方、数が大きければリアルな場でのお仕事にしたい方、となります。
コスプレを披露したいのか、自分自身を売り込みたいのか、その目安になるかと思います。
レイヤーやコスプレをする人達にも色々いらっしゃるように、コスプレファンにも色々な方がいらっしゃいます。
コス尊い!!では一人でも多くの方に様々な切り口でコスプレの魅力をお届けできれば、と願っております。
『10万フォロワーの美尻レイヤーたちが、毎日のツイートから“得られたもの”とは?』by ORICON NEWS
引用:https://www.oricon.co.jp/news/2159010/full/
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